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捏造したスキャンダルを報道し暴動を引き起こしたTVレポーター

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[インド発] 今年始め、関西テレビの生活情報番組「発掘! あるある大辞典2」のデータ捏造がバレて、物議をかもしたのは記憶に新しいが、背景には業界の過激な視聴率と低価格競争があったと聞く。

一方、背景は違うが、インドでもニュース番組の捏造が発覚し、マスコミ業界は大騒ぎしており、連日報道合戦が続いている。

ニュース専門チャンネル、ライブ・インディア(民放)が、去る8月30日に放送したニュースは衝撃的な内容だった。首都デリーの公立女子高校で数学を教える女性教諭が教え子たちに売春させているというのだ。

このスキャンダルを取材したTVレポーターのプラカシュ・シンは、自らがおとり捜査を行い、買春客のふりをして女性教諭、ウマ・クラナに電話でコンタクトを取り、女生徒を斡旋してもらうようもちかけている。彼はその時の二人の会話を録音しニュースで流した。また、同教諭に売春を強要されたという女生徒もインタビューしており、それも同時にオンエアされた。

翌朝、このニュースを見て激怒した父兄や地元民は、大挙して女子校に押しかけ、教員室にいたクラナ教諭を引きずり出し、よってたかって彼女を殴ったそうである。警察が駆けつけ、教諭は暴徒と化した集団から引き離されたのだが、けがをしていたため、後で病院へ運び込まれている。

数百人にものぼる暴徒は、今度はバスに石を投げつけたり、警察のジープを炎上させたりするなど、その行動がエスカレートし、警察は催涙ガスを使ってやっとのことで彼らを追い払った。この間、学校周辺は5時間にわたって封鎖されていた。

この騒ぎの翌日、クラナ教諭は学校から解雇され、そして9月6日、警察に逮捕された。しかし、警察の取り調べに対し、彼女は売春業容疑を完全否定、家宅捜索をしても物的証拠も出て来ず、また誰も被害者だと訴え出るものもなかった。

そんななか、当局の捜査方針は途中から変更したようで、翌日になって今度はレポーター自身が逮捕された。容疑はニュースそのものの捏造だ。警察の調べによると、シンはヴィレンドラ・アローラという彼の友人に依頼され、今回のスキャンダルをでっち上げたというのだ。

ビジネスマンであるアローラ(逮捕済み)は、かつてクラナ教諭と共同で頼母子講(たのもしこう)を経営していた仲で、10万ルピー(約28万円)もの大金を彼女に用立てたりもしていたようだ。ところが、彼女は借りたカネを返さず、二人はそれが原因で仲違いをしてしまったようである。

これに立腹したアローラは、テレビ業界にいる友人を利用して、元ビジネス・パートナーを懲らしめようとしたというわけだ。

また、ニュースでインタビューを受けた女生徒は、実際は地方紙に記事を寄稿する若いフリーランスのジャーナリスト、ラシュミ・シンで、もちろん女子校の生徒でもなければ、売春をしているわけでもなかった。彼女も既に警察に逮捕されている。

ただし、この女性ジャーナリストの場合、クラナ教諭が売春業に手を染めていると信じていたようで、ニュースの捏造に協力することで、売春を強要されている少女たちを救うことができ、彼女の仕事の展望も広がると考え、虚偽のインタビューを引き受けてしまったようだ。

世間を騒がせたスキャンダル捏造の背景には、カネの絡んだ人間関係のもつれがあったというわけである。

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