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イソップ寓話「男と息子とロバ」

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[ギリシャ発] イソップの寓話というと、「アリとキリギリス」「ウサギとカメ」「北風と太陽」等がよく知られるが、この寓話は日本ではあまり知られていないようなので、翻訳してみた。


男と息子とロバある時、男とその息子が、一頭のロバを連れて、町に向かって歩いていた。すると、通りすがりの村人に、「お前たち、バカだな。ロバは乗るためにあるんだろ?」と、言われた。

そこで、男は息子をロバに乗せ、歩き出した。間もなくして、村人の集団に出くわしたのだが、そのうちの一人は、「あの怠け者の小僧を見てみな。自分はロバに乗って、親父を歩かせてるぞ」と、からかった。

そこで、今度は、男がロバに乗り、息子に歩かせた。しばらくして、先を歩いていた二人連れの女を追い越したのだが、その時、一人の女が相方に、「あきれた! あのぐうたら男、子供を歩かせてるよ」と、嫌味を言っているのが聞こえてきた。

男は、もうどうしていいかわからなくなって、息子をロバの上に引っ張り上げて自分の前に座らせた。町に近づくにつれ、今度は、通りがかる人々にあざ笑われたり、指差されたりするようになった。男は立ち止まって、彼らに理由を尋ねてみた。そうすると、「あんたら二人が乗ったんじゃ、重すぎる。ロバが可哀想じゃないか。恥ずかしくないのかね?」という答えが返って来た。

親子はロバから降りて、どうしたものか考えた。考えに考え抜いたあげく、木の枝を一本切り落とし、それにロバの足を縄で縛り付けぶら下げて、二人で肩に担いで歩き出した。道行く人々皆に嘲笑される中、橋にさしかかった。

その時、ロバが、縄が緩んで自由になった片方の後ろ足で、少年を蹴り上げた。その弾みで、彼は担いでいた枝を肩から落としてしまった。ロバは縄から逃れようとしてもがいているうちに、橋から転げ落ち、川で溺れてしまった。

「これで、わかっただろう」と、それまで二人の後をずっと歩いていた老人がつぶやいた。「みんなを満足させようとすると、結局誰も満足させることはできんのじゃ」


この寓話の教訓は、八方美人は労多くして功少なし、ということであろうか。イソップの寓話は、紀元前6世紀のギリシャで書かれたそうだが、2600年の時を隔てた今も、そして、異文化である日本でも十分に通じるものがある。

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