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死ぬほど恐いエボラウイルスを殺菌消毒する10の方法

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[欧米・日本発] 西アフリカで今年3月アウトブレイクして以来、患者が増え続けているエボラ出血熱(エボラウイルス病)。この感染症はフィロウイルス科エボラウイルス属のウイルスを病原体とする。症状には発熱、下痢、嘔吐が含まれ、一部の患者には出血もみられる。致死率は25〜90%、平均で50%と非常に高い。

ワクチンの開発については、これまで10年近く試みられてきたがどれも失敗に終わっている。しかし、ウイルス自体は全能にはほど遠いようだ。欧米の感染症研究レポートによると、エボラウイルスは少なくとも10通りの方法で破壊することができる。



エボラウイルスを殺菌消毒する10の方法

1. 火

エボラに汚染された物品は、地元の条例にしたがって焼却されることが多い。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、汚染された物品もすっかり燃えて灰になってしまえば、比較的無害である。『エボラ関連廃棄物管理』と題するCDCのレポートには「適切に焼却、または高圧蒸気滅菌器で滅菌処理、または他の方法で不活性化されたエボラ関連の廃棄物には感染力はなく、健康上のリスクをもたらさず、連邦法上、規制医療廃棄物や有害物とは見なされない」と明記されている。



エボラウイルスを殺菌消毒する10の方法

2. 酸

カナダ公衆衛生庁(PHAC)によると、エボラは酢酸わずか3%の溶液でも触れると死滅する。CDCの実験では、エボラウイルスを含む血液を3%酢酸で100倍に希釈し、15分間放置したところ、ウイルスが失活したという。この有機酸は酢にその独特の酸味を与えるもので、市販の食酢にも3〜5%含まれている。したがって、ほとんどの食酢はエボラを死滅させるはずである。また、日本やアメリカでは酢酸濃度99%以上の氷酢酸(ひょうさくさん、引火性があるため取扱注意)も販売されている。



エボラウイルスを殺菌消毒する10の方法

3. 熱

PHACは、エボラウイルスには中程度の熱不安定性があり、5分間煮沸、または60℃の熱水で30〜60分間加熱することで不活性化できると報告している。しかし、煮沸消毒の場合、液体が沸点に達するまえに、まだ生きているウイルスがいくつか水蒸気とともに逃れる可能性があり、エボラを破壊するにはよい方法ではないとの指摘もある。



エボラウイルスを殺菌消毒する10の方法

4. アルコール

PHACによると、エボラはアルコールベースの製品に弱い。ほとんどの消毒用ハンドジェルはアルコールを含む。しかしながら、エボラはハンドジェルや他のアルコールベースの製品が効力を発するまえに、皮膚の小さなひび割れから侵入することができる。

「ドアの取っ手や調理台など乾いた表面に付着したエボラは数時間生存することができる」とCDCは報告している。このことは、なぜ介護者が患者の部屋にある物をさわる際に手と腕を完全に覆うようアドバイスされるのか、説明するのに役立つ。エボラは患者の体外にでた血液などの体液のなかではさらに寿命が長くなる。CDC曰く、この場合、ウイルスは「室温で数日間まで生存することができる」。また、イギリス国防省の防衛科学技術研究所(DSTL)の実験では、ガラスの表面に付着させたエボラウイルス(ザイール株)が低温(4℃)で50日間以上生存したという記録もある。


アルコールベースの消毒剤(例)*CDCはアルコールを少なくとも60%含むハンドジェルを使うことを推奨している。
**日本厚生労働省の『感染症法に基づく消毒・滅菌の手引き』によると、エボラの消毒にはアルコールで清拭、または30分間浸漬とのこと。
 




エボラウイルスを殺菌消毒する10の方法

5. グルタルアルデヒド

グルタルアルデヒドは強い刺激臭がある油性液体である。PHACや、米バージニア・バイオインフォマティクス研究所作成のファクトシートによると、それを1〜2%含む溶液はエボラウイルスを不活性化できる。日本厚生労働省の『感染症法に基づく消毒・滅菌の手引き』は、エボラの消毒には2〜3.5%含む溶液に30分間浸漬と指導している。ちなみに、グルタルアルデヒドはイボ(疣)の消毒薬に少量含まれていることが多い。

日本では医療機器の殺菌消毒薬として、2~20%溶液がグルタラールやステリハイド等の名称で販売されている。人体へは毒性が強いため使用できない。



エボラウイルスを殺菌消毒する10の方法

6. 漂白剤

殺菌のこととなると、大概どこの家庭にもある漂白剤はパワフル。世界保健機関(WHO)、PHAC、およびCDCによると、次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤はエボラを破壊する。スイミングプールの水を消毒するのによく使われるカルキ(次亜塩素酸カルシウム)もエボラを死滅させる。

日本厚生労働省の『感染症法に基づく消毒・滅菌の手引き』によると、0.05〜0.5%次亜塩素酸ナトリウムで清拭(血液などの汚染に対しては0.5%、明らかな血液汚染がない場合には0.05%を用いる)または30分間浸漬とのこと。


漂白・殺菌剤(例)




エボラウイルスを殺菌消毒する10の方法

7. 放射線 + 消毒剤

エボラは思いのほか放射線に対する耐性があるようだ。このため、通常は汚染された物品にただ単に放射線を照射するのではなく、ガンマ線照射に少量のグルタルアルデヒドを組み合わせ、エボラを退治する(PHAC)。



エボラウイルスを殺菌消毒する10の方法

8. 紫外線C

細菌やウイルスは自然界に存在しない紫外線C(UV-C)に弱い。エボラも例外ではない(PHAC)。その弱点を利用して作られたのが消毒ロボット「Little Moe」。サンアントニオ(米テキサス州)に本社を置くXenex社が開発したこのロボットは、紫外線パルスを使って、細菌やウイルスに汚染された物の表面をわずか数分で消毒する。

現在、リトル・モーは全米250の病院で使用されており、アメリカでエボラ発症第1号となったリベリア人男性トーマス・エリック・ダンカンさんが入院したダラス市内の病院でも活躍した(USA TODAY)。


消毒ロボット「Little Moe」の使用方法




エボラウイルスを殺菌消毒する10の方法

9. 石鹸

欧州疾病予防管理センター(ECDC)は「トラベル情報」の警報で「エボラウイルスは石鹸で容易に死滅する」と述べている。さらに、旅行者は「石鹸や消毒剤を使って、頻繁に手を洗う」べきとも勧告している。

ここでも再び問題となるのは、手を洗うまえに、エボラ、その他のウイルスが小さな皮膚のひび割れから侵入できること。石鹸はウイルスを消毒できるが、石鹸での手洗いは感染を予防するには十分ではない。



エボラウイルスを殺菌消毒する10の方法

10. 太陽

ECDCによると、エボラウイルスは直射日光に当たると乾燥して死滅する。米シカゴ大学の疫学者エミリー・ランドンもこれに同意、かつ、そのヒトまたは非ヒト動物の宿主から単離された場合、エボラは殺菌消毒が比較的容易な病原体であると付け加えている。


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