Entries

生後6ヶ月以内に2つ以上の言語に接した子供は、国際人に育ちやすい(米仏共同研究)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

[アメリカ・フランス発] 日本人は閉鎖的で、外国人によそよそしく排他的とはよく言われることだ。日本は国土を海に囲まれており、他民族との関りがいい意味でも悪い意味でも限られていたので、外人慣れしていないのだという説明をよく耳にする。しかし、以下に紹介する研究レポートによると、日本人が閉鎖的な理由の一つは、赤ん坊の時、日本語だけを聞いて育っているからということになる。


米仏の共同研究によると、幼児は、生後6ヶ月の間に耳にしてきた言語を話す子供を遊び相手としてより好むという。そして、5歳になる頃までには、同じ言語を話すだけではなく、同じ訛りを持つ遊び相手を選ぶようになるというのである。

この共同研究で、ハーバード大学の認知心理学者、エリザベス・スペルクは、同大博士課程履修生、キャサリン・キンズラー、及びフランス国立科学研究所のエマニュエル・デュポーと共に、一連の実験を行っている。

実験は、乳幼児たちを年齢により3つのグループに分け、それぞれのグループが普段聞き慣れた言語(=母国語)を話す人(以下、ネイティブ・スピーカーと呼ぶ)と他の言語を話す人(ノン・ネイティブ・スピーカー)に接した時、どちらをより好むかを見るというものだ。

結果は以下の通りであった。5-6ヶ月の乳児たちは、ノン・ネイティブ・スピーカーよりもネイティブ・スピーカーをより長い時間見続けた。10ヶ月の乳児たちも、ほとんどが、ネイティブ・スピーカーから玩具を受け取った。そして、5歳児の場合は、ほとんどが、同じ母国語を話し、しかも外国語訛りのない子供を遊び相手として選んでいたのである。

スペルク教授は、5歳児グループの実験結果に一番驚かされたと言う。「これらの結果が示唆するのは、幼児は、情報や言語の意味論(意志の疎通が可能かどうか)ではなく、集団同一性(訛りのない母国語を話すということで確認される仲間意識)によって遊び友達を選んでいるいうことです」(従って、外国語訛りのある母国語を話す子供とは意志や情報を伝えることはできても、いっしょには遊ばないわけである)

オーストラリア、マッコーリー大学の言語学者、スティーブン・クレインは、米仏共同研究の結果は、人類の言語の謎ーー共通の構造的特徴を維持しながらも、なぜ分化していったのかーーを解き明かしているかもしれないとコメントしている。「一つ明白なのは、言語の違いが一つのコミュニティーの人々を他のコミュニティーの人々から分断するのに役立っているということです」と述べている。

従って、乳児の時に母国語以外の言語に接する機会がある子供はそうでない子供より、異文化の人間により寛容であるというわけである。

なお、同研究レポートは『Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America』の7月17日号で発表された。

ソース

関連記事
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://omoroid.blog103.fc2.com/tb.php/59-1251bdcd

0件のトラックバック

0件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

月別アーカイブ

RSSフィード

fox.png

人気記事ランキング

ブログパーツ

アクセスランキング

アクセスランキング

プロフィール

blogger x

Author: blogger x
FC2ブログへようこそ!

このブログをリンクに追加する

Ads




QRコード

QR