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ゾディアック事件容疑者の決定的な証拠とは?

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ゾディアック 特別版
[アメリカ発] 1960年代から70年代にかけてカリフォルニア州サンフランシスコ・ベイエリアで発生したゾディアック連続殺人事件に関し、3週間程前第3報で捜査の進捗状況について書いたが、FBIは、捜査を続行中なのであろう、今も沈黙を守ったままである。

ただし、ジャック・トーランス容疑者(1928-2006年)とゾディアックを結びつけるDNA鑑定については、1つだけ新しい情報を入手した。容疑者の継息子、デニス・カウフマンさんはDNA鑑定用にと、継父が彼宛に送った4通の手紙をFBIに差し出しているが、そのうちの3通の手紙の封筒並びに切手から2人の人間のDNAが検出されたそうだ。DNA鑑定用に容疑者の入れ歯が新たに押収されたのは、このためだと思われる。

FBIは捜査の進捗状況についてデニスさんに逐次ブリーフィングしているようだが、おそらく箝口令がしかれているのであろう、彼の運営するウェブサイトでもデニスさんは捜査の内容については口をつぐんでいる。そんな中、上記の新情報は同ウェブサイトの掲示板で彼が漏らしてしまった?情報を拾ったものだ。

1通ならともかく、3通もの封筒+切手から2人の人間のDNAが採取されたというのは、偶然とは考え難く、故意にそうした可能性が高いと思えるが、 デニスさんは、万が一に備え、継父が捜査を撹乱するためやったと見ているようだ。

捜査についてのアップデートは以上だが、今回はそれプラス、継父=ゾディアックであることを示す一番有力な状況証拠だとされる、デニスさんと継父の間で交わされた会話(電話)の全容を取り上げることにする。

ゾディアック事件第1、2報でも少し触れたが、デニスさんによると継父のトーランス容疑者は、この会話の中で自分がゾディアックであることを暗に認めたという。この時の会話は、デニスさんのサイトで聞く事もできるし、ディクテしたものを読む事もできるが、以下の邦訳は後者に基づいている。

デニスさんが、継父に電話したのは2001年5月12日と15日。彼は継父を決して責めず、むしろ同情するふりをして、何とか継父からゾディアックは自分であることを認める発言を引き出そうと努力したという。

会話は少々長いのだが、トーランス容疑者が歩んで来た人生を垣間見れる興味深い内容となっている。なお、読みやすくするため、彼の会話部分は緑色表示にした。また、()内は筆者の注釈である。


2001年5月12日もしもし、ジャック、調子はどう?

どうやってビタールート山脈(アイダホ州)まで行こうか思案してたところだ。

車がないと不便だからね。ところでさ、あんたに話があって電話したんだ。あんたと僕と2人だけの話だけど。

話って何だい?

とっても面白いモノを見つけたんだよ。あんたも何のことだか見当がついてると思うけどね。

ああ、分かってるよ。

ジャック、ただこれだけは言えるよ。あんたは僕がこれまでに出会った人間の中で最も興味深い人物だってね。でもね、責めるつもりはないんだ。たぶん、あんたを理解している人間は僕だけだと思う。

それで、どうするつもりなんだい? 本でも書くっての?

その通り。

近頃は、人の喉をかき切ったりしてないぜ。飽きたんだ。

分かってるよ。さっきも言った通り、もしこの世にあんたの事を理解できる人間がいるとしたら、それは僕さ。皆、理由があって何かをやらかすわけだし、自分も同じ体験をしない限り、悪いヤツだとか、評価を下すことなんて誰にもできやしないよ。

そりゃそうだが、やったことを隠そうとしても、生意気なヤツが現れて、暴露本を書きたいなんて言い出すんだから、危ねえな。

だから、こうして電話してるんだよ。あんたに無断で本を出すつもりなんかないよ。

本に俺の名前はどこにも書かないでもらいたいね。

名前は変えたっていいさ。そんなことは大した問題じゃないよ。僕が率直に聞きたいのは、あんたがあのいまいましいゾディアック・キラーなのか、それとも僕はただ思い違いをしているだけなのか、ということなんだ。

ええっと、今何時だい?

あのさ、2,500人の容疑者がいるんだから、何も心配することなんかないよ。もし、誰かがゾディアックが誰か知ってると言ったとしても、精神病院にぶち込まれるだけ。だから、何を言っても問題にならないよ。どうせ、誰も信じたりしないからね。もし僕が本を書いて、継父はゾディアック・キラーだと思うと言ったとしても、誰も僕を信じないさ。

ハハハ・・・。なんで、そこに「思う」を入れるんだい?

この事件はさ、とてつもなく世間の耳目を集めているんだよ。この前の夜、テレビでもやってたし、史上1番の未解決事件なんだ。

車はまだ持ってんのか? なら、ひとっ走りしてくるといい。

ああ、そうするよ。あんたと会って話もしたいし。あんたが誰なのか僕は知ってるし、それについてあんたと話す機会が欲しいんだ。このことをもっと前に知ってたら、とてもいい話ができたんだろうけど。非難なんかすることも無かったろうしね。誰かがあんたがやったような事をして、それで逃げおおせたとしたなら、そいつと握手をするよ。

恨みを抱えていたって、なんの役にも立たないし、なんにも得るものはないさ。誰をも養うことはないんだ、鳩ですらね。俺は本当に気が狂っていたのか、それとも、誰かに腹を立てていたのか、自問しなけりゃならないんだ。過去を振り返ってみて、どんなに自分がばかだったかって思うんだ。

いろんな事を知った今、あんたがやったこと全部理解できるよ。もし、あんたが誰なのか知らなかったら、僕はもっとあんたのことを恨んでいたと思う。だって、あんたはやらなきゃならない事をやっただけなんだから。

だが、ダレンには借りがあるんでな。あいつが刑務所から出て来るのを待ってるんだ。

ダレンはバカなやつさ。

俺が焼きを入れてやれば、あいつもいい子になるだろうよ。革砥(かわと、かみそりなどの刃物を研ぐのに用いる帯状の革)であいつの尻をむち打ってやるんだ。あの夜、チャールズが止めに入らなかったら、あのコンクリートでやつの頭を叩き割って殺してたところだ。

殺されても当然だったろうね。それはそれとして、一度会って話がしたいんだ。でも、何にも心配することなんかないよ。(ゾディアックが送ったとされる手紙の)封筒のDNAは全部汚染されてて、証明できるわけないからね。

そんなこと心配してないさ。

あの退屈な昔話の数々、つまんねえって思って聞いてたけど、今になってみれば、僕にとって世界でこれほど面白いことはないよ。もっと、まじめに聞いてりゃよかった。あんたは、とっても興味深い人間だね。でも、誰もあんたが本当は誰なのか知らない。それは構わないけどさ、僕は知ってるよ、あんたが誰なのか。それについて、会って話がしたいんだ。あんたの正体を見抜いたのは僕だし、とっても興味をそそられてるんだ。30年過ぎた今でも、警察に出向いて、ゾディアックが誰なのか知ってるって言う人がいるくらいだからね。あんたの身の上話を聞いたとしても、あんたが死ぬまで本にしたりしないさ。

きっと、面白いものになるだろうな。どれだけ書き留められるか、思い出せるか、やってみたい気持はある。しかし、俺が死ぬまで出版はできねえぞ。

僕が信頼できる人間だって知ってるだろ。どんなことだって、あんたが望むように、あんたが話す通り本に書くよ。そうしてくれるなら感謝するし、その時(継父の死)が来るまで、あんたと僕の2人だけの秘密さ。あんたは僕の知っている唯一のおやじなんだ。あんたが僕のおやじでよかったって思ってるよ。僕に言わせれば、史上最も重要な人間の1人に僕は育てられたんだ。

そんなに頭がいいなら、どうして俺は金持ちじゃないんだよ?

僕にも分からないんだよね。どうして金持ちじゃないの?

くそっ、金持ちのはずだ。14歳の時、家を飛び出て、16歳になるまでには28の州を渡り歩いてたんだ。ある時なんざ、走ってる貨車の上からいがだらけの草地と砂利めがけて飛び降りたりしてな。

それは痛そうだね。あんたがとても面白い人生を歩んで来たのは知ってるし、たくさんのエピソードも知ってる。だけど、もっと耳を傾けるべきだったんだ。もし今、あんたに会って話を聞けたら、つまんないと思って聞いてたあの昔話も世界で最も興味をそそられるものになると思うな。あんたの話を忘れることはないよ。

1つ面白い話をしてやろうか。16歳ぐらいの時、ニューメキシコにいてな。養豚場で働いてたんだが、豚に餌をまきに行くと、あいつら俺を押し倒したりとかするわけよ。ある日曜日、みんないなくなった後、「このろくでなし、灸を据えてやっからな」と言って、電気の熱戦を餌入れに引っ掛けだんだ。次に、地面に杭を打ち込んでな、それにアース線を引っ掛けた。そして、餌を入れプラグを差し込んだんだ。50頭ぐらいの豚がいたんだが、全滅よ。みんなが帰って来た時には、俺はトンズラしていなかったけどな。

今まで僕の退屈で年老いたおやじがこれほど面白い人物と思ったことはないね。話ができてよかった。肩から荷が降りた気がするよ。金の工面つけて、2日以内に会いに行くから。


3日後、デニスさんは継父にお金の都合がつき次第、会いに行くからという断りの電話を入れた。


2001年5月15日まだ金の都合がついてないんで、電話したんだ。あんたが自分の身の上話をディスクに打ち込んで、チャールズにその保管場所を教えるって言うのなら、それでも僕はかまわないよ。

お前に会って話す方がいいな。いろんな出来事があったし、全部話すつもりだ。多くのことを忘れちまったようだが、話すうちに思い出すだろうよ。書くより話す方が楽だしな。それが一番いい。

なんでも一番やりやすい方法でいいよ。誰にでも話せるといった状況にいないからね。

まあ、あれだ。「お前は信用できる」ということなんだ。そう、思ってる。だから、お前には何でも話せる気がするんだ。

全部一気に話したかったら、それでもかまわないよ。ただ、僕は知りたいだけなんだ、それで満足なんだ。

お前に話すよ。メモを取って構わないし、それを手元に持ってていいさ。好きなようにしろ。ただな、メモをいつ、どう使うかによるぜ。それについては、予め合意しとかなきゃな。

もちろんだよ!

フィクションとしては面白いものができると思うがな。その方がいいだろう。警察沙汰にもならないし、いつ出版しても構わない。話にメリハリをつけてな。

フィクションでもいいけど、ノンフィクションでも何も心配することはないと思うな。だって、これまでに余りにも多くの人がゾディアックは誰か知ってるって名乗り出てるからね。警察だって、ゾディアックが誰かについての新説を聞きたいとすら思ってないよ。うんざりしてるさ。このケースほど、容疑者の数とゾディアックが誰だか知ってる人の数が多いのは今までにないんだから。自首したくて出頭しても、精神病院に放り込まれるのが関の山。あんたがゾディアックだなんて警察は信じないよ。

俺の思い出すことのほとんどは、警察が起訴したがることじゃないね。むしろ、起訴しなきゃならんような事態にはなって欲しくないだろう。でもな、もしそうなったら、法律に則って警察は起訴するさ。俺が話そうと思ってる事は、そのほとんどが遠い昔に起こったことだから、警察も知りたいとは思わないだろうがな。

ゾディアック事件では警察も面目丸つぶれで、むしろ忘れてしまいたいんじゃないの。けど、僕としてはあんたが死んだ後、あんたが誰なのか証明できるものが欲しいのさ。

フィクションとして書いた後、俺が死んでから、ノンフィクションにすればいいだろう。警察は証拠が無いので、ほとんどの事は否認できるしな。それについてはあんまり心配してないが、気にかかるのは俺の知ってる人間が、それ(ゾディアック)は俺だったって知った時、どう思うかなんだ。

暗号の解き方なんか教えてくれると、面白いんだけど。

それについては、また話し合おう。

OK。

お前らのことはな、実の子のように思ってるんだ。おかしなことだが。

前にも言ったけど、このことを知らなかったとしたら、もっとあんたのことを恨んでたよ。あんたは、やらなきゃ済まないことをやっただけなんだ。ジョイと僕はボニーとクライドだと思ってたけど、そうじゃないってことがわかったんだ!

軍隊に入る前、最初の妻と結婚する前のことだが、いくつか嫌なことが起こってな。

嫌なことって、僕は聞いたって怖がりはしないよ。困惑なんかもしないね。それって人口抑制じゃん、戦争と同じこと。

1つか2つ、なかなか面白い話があるんだ。

さっきも言ったように、それって戦争に行くのと同じことなんだよ。

そうだよな。俺の過失じゃないけど、俺に責任があることが1つ2つあるんだ。こんな風に言うと、妙なのは分かってるが。

日本にいた頃のこと?

それより前のことだ。

あんたがどれだけ日本の嫁さんを大事に思ってたか知ってるから、そう思っただけだよ。

俺が日本に行ったのは原爆が落とされて10年後だった。1945年に原爆が落とされたが、俺は1955年に日本へ行った。南北朝鮮は互いに喧嘩してはドンパチごっこしてたし、ロシアは爆弾を落としまくってたな。1度なんか、防空壕に避難しなきゃならんこともあったが、まあ、戦争に関しては、大したことはなかったさ。

さてと、僕らが会って話す時、何でも知ってもらいたいことを言ってくれればいいよ。あんた次第だ。話せてよかった。そうじゃなきゃ、悔やまれるとこだった。僕はすべてに興味津々なんだ。人は僕のことをおかしなやつと言うかもしれないけれど、誰が構うもんか。

子供の頃は独りぼっちでな、ハンターだったんだ。多くの時間を1人で過ごし、洞窟で生活してたんだ。ひどい生活だった。

あんたがしてきた苦労も知らないで、誰もあんたのしたことを非難なんかできっこないさ。

だけどな、問題はやりたい事を俺は未だにやってないことなんだ。

肝心なことは、自由の身でこれまで過ごせたということだよ。僕があんたの立場なら、ただそれでけで感謝するね。

まあな・・・


以上がデニスさん曰く「最も説得力のある証拠」である。トーランス容疑者は、一度もゾディアックという言葉を自らは使わず、注意深く言葉を選んで話しているが、継息子に対し自分がゾディアックであることを暗に認めていないと成り立たない会話である。もちろん、容疑者が勘違いしている継息子をからかっている可能性、2人が何らかの理由で共謀して、芝居をしている可能性も絶対ないとは言い切れないが。

それはともかく、ソースによると、デニスさんはこの後、継父を飛行機で呼び寄せ、2人して夜を徹して酒を飲み、語り明かしたそうである。その時、継父は自分がゾディアック・キラーであることをはっきりと認めたといい、デニスさんはその時の会話もしっかりテープに録音しているという。

今後もこの事件については、新展開があれば当ブログでお伝えする予定なので、乞うご期待!

ソース

ゾディアック事件シリーズ

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1件のコメント

[C101] 楽しみです!

ゾディアック事件の続報、早く知りたいです!
でも今回の新容疑者浮上で、リーはなんだったんでしょう???
ああああ、知りたい知りたい!
楽しみにしています♪

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