[アメリカ発] フロリダ州北部のライフォードにある刑務所(
FSP)は警備体制が最も厳重な施設で、現在1400人余りの凶悪犯が服役しているが、同州に3つある死刑囚監房の1つもこの中に設置されている。
ここで処刑された死刑囚には、悪名高いシリアルキラーも何人かいるが、その中にテッド・バンディも名を連ねている。
バンディは女性を言葉巧みに誘っては強姦し殺害した連続殺人鬼。1974年から1978年にかけて、全米に亘りおびただしい数の若い女性を殺害した。被害者の総人数は未だにわかっていないが、彼は10年以上に亘り否認を続けた後、30人の女性を殺害したと自白している。
彼は1979年と1980年、それぞれ別件の裁判で2度死刑判決を言い渡され、1989年1月24日、電気椅子で処刑された。
バンディは他人の命はいとも簡単に奪っておきながら、自分の命には執着があったようで、死刑執行を上訴して2度免れた後、万策尽きると今度は一転して罪を認め、全てを話すには時間が必要と死刑延期の請願を出すよう警察にリクエストしてもいる。しかし、それは聞き入れられず、彼はとうとう電気椅子に座ることに。
以下の動画は、米映画『テッド・バンディ』のラストシーンである。凶悪な殺人鬼といえども、処刑直前、死への恐怖におののく彼の姿には一抹の哀れさが漂う。
バンディのような人間は、死後は地獄で八つ裂きにされる運命にあるハズなのだが、どうやら彼はそれも先延ばしする事になったようである。この世への未練が断ち切れなかったのだろうか、くだんの刑務所では、処刑後間もなくバンディのゴーストが出没するようになり、看守や囚人たちが震え上がっていたというのだ。
このちょっと特異な怪談は、2001年4月に定年退職した看守が、同州タンパのローカル紙記者に匿名を条件に語ったことがきっかけで、世間に知られるようになった。
それによると、電気椅子が設置されている部屋に入ると、そこには椅子に腰掛けているバンディがいるという。この元看守も含め何人もの看守がそれを目撃しているそうだ。彼は椅子に縛り付けられているでもなく、ただそこに座っており、部屋に入ってくる者にほほ笑みかけるという。椅子に近づいたり、話しかけると、彼はフッとかき消えるそうである。
ある時など、あまりにも酷くて看守の誰もその部屋には入ろうとしなかったという。また、バンディが処刑直前の数時間を過ごした独房の周辺で彼を目撃したという看守たちもいる。何人かの看守たちは、彼に話しかけられたとも。彼は皆に同じ台詞「やれやれ、あんたらみんな俺に騙されちまったようだな」と言ったといわれる。
刑務所長とそのスタッフは、刑務所内の幽霊騒ぎを公言すれば解雇すると看守一人一人に触れて回ったそうである。バンディの幽霊を見た看守の中には、怯えて辞職したものも数人いるという。
FSPでは2000年より死刑執行を薬物注射に切り替えている。
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- 2008-09-29 02:52
- 心霊・怪談
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