[アメリカ発] ゾディアック連続殺人事件に新容疑者が浮上して以来、これまでに2回記事を書いたが、今回はその後の捜査の進捗状況についてお知らせする。
この事件については米CBS放送の系列、CBS13が精力的に取材しているが、8月28日の第一報の後、8月31日、9月3日、9月10日に次々と続報を出している。それによると、事件の捜査活動は拡大しつつあるようだ。
FBIはジャック・タランス容疑者の継息子、デニス・カウフマンさんから、つい最近容疑者の遺物の中から見つかったという黒頭巾等、新たな証拠物件を押収。また、容疑者の実子の1人(ワシントン州在住)が所持していた容疑者の入れ歯も、DNA鑑定のため押収したという。
タランス容疑者は2006年、78歳で死亡しており、遺体も火葬されたため、DNAサンプルの採取が困難で、当初、FBIはデニスさんから提出された容疑者が彼宛に送った手紙から唾液を採取し、DNA鑑定を目論んでいた。CBS13のレポーターがFBIに鑑定結果を聞いたところ、「捜査中の事件なので、それについては答えられない」と返されたという。
CBS13が取材した法医学専門家によると、鑑定結果には以下に述べる3つのシナリオが考えられるとのこと。
- ジャック・タランス氏を容疑者として除外する。
- DNAが不足またはDNAに問題があり、結論に達しない。
- ジャック・タランス氏を有力な容疑者として指す。

比較対象となるゾディアック・キラーのDNAは、サンフランシスコ市警が郵便物に貼られていた切手から採取したそうだが、完全ではないため、たとえ容疑者のDNAと一致しても、100%彼がゾディアック・キラーだという結論は出せないらしい。
今回、新たに容疑者の入れ歯が押収されたのは、入れ歯ならほぼ確実にDNAサンプルを採取できると見込んでだとか。容疑者の手紙からは十分なDNAが検出できなかったのだろうか? それとも、DNAの検出に成功し、ある程度の一致が見られたので、さらなる鑑定を進めるためだろうか?
また、同専門家は黒頭巾からのDNA検出の可能性についても触れている。頭巾の内側には犯人の唾液が、そして外側には被害者の血痕が付着しているかもしれないという。しかし、頭巾の色は黒いので、それに混ざり込んだ血痕を見つけ出すのは至難の業のようだ。その他、毛髪や衣服の繊維が頭巾の内外に付着している可能性もあるとのこと。
ところで、事件と直接の関連性はないが、CBS13の独自の調査でおもしろい偶然も判明している。タランス容疑者は生前トレーラーハウス(移動住宅)に好んで住み、1979年頃にはカリフォルニア州にあったカーマイケル・トレーラーパークに家族と共に住んでいたそうだ。CBS13はその当時、彼と同じトレーラーパークに住んでいたという女性にインタビューしているが、タランス容疑者について、「周囲の人間やモノすべてを支配する男だった」と彼の印象を述べている。
さて、そのトレーラーパークであるが、今では消えてなくなり、そこにはなんとFBIの地方本部が鎮座しているのだ。 その地方本部でタランス容疑者とゾディアックのつながりが証明あるいは反証されようとしていることを考えると、なんとも奇妙な巡り合わせである。
ソース:
- FBI: 'Open investigation' into Zodiac suspect [+画像・動画]
- FBI collects dentures of Zodiac suspect for DNA [+画像・動画]
- Strange twist with Zodiac Killer suspect and FBI [+画像・動画]
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- 2008-09-15 23:09
- 猟奇殺人
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