[アメリカ発] 西海岸サンノゼに住むトニーさん(イギリス人、48)、ケイさん(48)、ケヴィンさん(40)、サンディさん(40)は、各々に実質上伴侶に近い地位を与える法的文書に署名している。実は、このカルテット(4人組)はポリアモリー*を実践しているのだ。
*つきあう相手、親密な関係を同時期に、一人だけに限定しない可能性に開かれていて、全ての関係者が全ての状況を知る選択が可能であり、全員がすべての関係に合意している、という考え方に基づくライフスタイル。彼等の異常とも言える共同生活が始まったのは、今から15年前、トニー&ケイ夫妻が友人であるケヴィン&サンディ夫妻を家に招いた時からだった。その時、互いが気に入った2組の夫婦は、生涯を共にすることに決めたという。
3年後、サンディさんはトニーさんの子供を身ごもった。それをきっかけに、全員姓をトニーさんの姓「ラック」に変更している。
ケイさんは当時を振り返りこう語る。「トニーとサンディが互いに惹かれ合っていると告白した時、私たち、じっくり話し合ったんです。
「4人がそれぞれの感情を吐露し、一緒に生活をしようということに決まりました。誰も嫉妬しようもありませんでした。私たち何にも隠し立てしませんでしたから」
サンディさんは、娘のルースちゃんを出産した後、ケイさんとレズの関係に落ち入ったそうだ。その後、ケイさんはケヴィンさんとも性的関係を持つようになった。(トニーとケヴィンの関係はどうなのよ、と気になる向きもあるかと思うが、彼等にはホモの気はないようである)
彼等は家を共同購入しているが、誰とでもセックスできるよう寝室も4人いっしょだそうだ。
「いっしょに年を取るつもりですし、この生活様式を変えるつもりもありません」とトニーさんは言う。
「私たちの間には、これといったヒエラルキーもありません。結婚証明書があるからというだけで、ケイとの関係の方がベターでより深いなんて言うつもりも毛頭ありませんしね」
ルースちゃんが生まれた時、4人の親はそろって彼女の誕生を迎えたという。それぞれを同等の保護者とする契約書にサインもしている。
「妊娠していることが分かった時、驚きました。でも、トニーが父親だってのは知ってました」とサンディさんは語る。
「10ヶ日間のキャンプ旅行に出かけた時ことですが、私とトニーで1つのテントをシェアしてたんです。最初はケヴィンとケイにとりそのことがショックだったようなんですが、話し合うことでうまく解決しました」
ケイさんには、前のパートナーとの間に31歳になる息子がいるのだが、友人であるサンディさんが自分の夫との間に子供を作ったことを知っても嫉妬はわかなかったという。
「私たちは我が家に赤ちゃんを迎えることにワクワクしたものです。そのことで、よりいっそう皆の絆が深まりました」と彼女は言う。
一家にはもう1人、14歳の時に里子として引き取り養育した29歳になる息子もいる。
「ルースがまだ赤ん坊の時は、4人いて助かりました。夜は代わる代わるルースの面倒を見ていたので、皆少しは眠ることができましたから」とトニーさん。
彼等は、4人のうち1人あるいはそれ以上が死亡した場合、ルースちゃんは生き残った親の元に残るということ、そして生き残ったパートナーは家の所有権を持つということを取り決めた法的文書にも署名している。
そんなラック家が持つ唯一の課題は、共に過ごす時間を作り出すことだという。
トニーさん曰く「私たちは皆忙しくて、いつも飛び回ってるんです。なので、各自居場所を教え合えるよう共有のオンライン日記を持っています」
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