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夜な夜なコロネードを彷徨う美人モデルの幽霊

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[インド発] 首都ニューデリーの南郊には、クトゥブ・ミナールと呼ばれるインドで最も高い塔がそびえ立っている。これは12世紀末にインドに進出したトルコ系軍人アイバクが、戦勝記念として建造したものだ。観光名所の一つであり、筆者も訪れたことがある。

ところで、この史跡のすぐそばには、クトゥブ・コロネードと呼ばれる高級ブティックやレストランが入っている建物があるのだが、そこに幽霊が出るというので、インドの全国紙『Hindustan Times』が記事(5月18日付け)にしている。


昼間は買い物客で賑わうこの界隈も、夜になると人通りも途絶え、真っ暗闇の世界と化す。時々、そばを通りがかる自動車やバイクのヘッドライトがコロネード(柱廊)を照らして行くだけだ。

しかし、1999年4月29日の夜は違った。コロネード全体は電灯で明るく照らされていた。そこにあるレストラン「タマリンド・コート・カフェ」のオーナーで、社交界の名士でもあるビナ・ラマニさんがそこでパーティを開いていたからだ。彼女の夫、ジョージ・マロイトさんが海外に出かけ6ヶ月間留守にするというので、その送別会だった。

その夜、数人の男女モデルたちが客の接待を受け持っていたが、そのなかにジェシカ・ラルさん(当時34)もいた。彼女はモデルやタレントとして活躍していたが、イベント・マネジャーも兼ねており、ビナさんのレストラン経営を時々手伝ってもいた。

盛況だったパーティも午前2時頃にはそろそろお開きとなって、片付けに入っていた頃、ハルヤナ州のリッチでパワフルな政治家の息子、マヌ・シャルマ(当時22)が友人らと共にレストランに現れた。彼らもパーティに招かれていたらしく、バーにいるジェシカさんに酒を注文したという。

しかし、バーはちょうど店じまいしたところで、ジェシカさんは注文は受けられないと断った。酒を出す出さないで二人は口論を始め、彼女の「たとえ1,000ルピー払うたって、ワイン一口だって出しませんから」という言葉にシャルマはカッとなった。

シャルマは甘やかされて育ち、欲しい物はなんでも手に入れなきゃ気が済まないお坊ちゃま。なので、他人に拒絶されるということが受け入れられなかった。

彼はポケットからピストルを取り出したかと思うと、空中に向けて一発撃ち、もう一発をジェシカさんに向けて撃った。弾丸は彼女のこめかみを直撃、彼女は即死状態だったそうだ。

この後、シャルマはレストランを飛び出し、自分の車を残したまま行方をくらました。警察は総力を挙げて彼を追跡したが、逮捕したのは一週間後、彼が自首した時だった。逮捕後、彼はジェシカさんを射殺したことを認め、その詳細を自供したという。

この後、裁判が始まったのだが、7年後の2006年2月21日、シャルマは無罪判決を言い渡された。警察が自供の裏を取っていなかったことや検察の手抜き等が災いし、シャルマが自供を翻し、事件の目撃者たちも被告側に買収されたり脅迫されたりして、次々と証言を撤回したからだ。

しかし、無罪放免のニュースはメディアと大衆の激しい非難を招き、世論に押された検察側はデリー高裁に控訴。同年12月20日、下級裁の判決は間違っていたとして、高裁はシャルマに無期懲役を言い渡した。

このように長い年月の末、やっと正義が勝取られたわけだが、それでもジェシカさんの魂は未だに鎮められてはいないようだ。地元の人々は、今でもジェシカさんの亡霊がクトゥブ・コロネードの暗い柱廊を歩いていたり、時にはクトゥブ・ミナール寄りの屋根の上にいたりするのを見るという。

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