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サブリミナル実験から、白人の潜在意識では「黒人≒類人猿」であることが判明(米研究)

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サブリミナル実験から、白人の潜在意識では「黒人≒類人猿」であることが判明(米研究)


[アメリカ発] 米国は、人種差別に敏感であり、人種差別の言動に対し、法的、社会的に厳しい態度で臨む国であるが、そんな米国にとり非常にショッキングな内容の研究レポートがアメリカ心理学会の月刊誌『Journal of Personality and Social Psychology』(2008年2月出版、第94巻第2号、292-306ページ)に発表された。

それによると、多くのヨーロッパ系アメリカ人(白人)は意識下でアフリカ系アメリカ人(黒人)を類人猿と結びつけて見ていることが判明したというのだ。さらに、米社会が黒人を完全な人間として認めていないため、結果として黒人容疑者に対する暴力を許す傾向が強いことも明らかになったという。

同レポートの共著者の一人である、スタンフォード大学で心理学を教えるジェニファー・エバーハート准教授(黒人)は、同研究の対象となった被験者たちがジム・クロウ法*や市民権運動以降に生まれた世代であることから、この研究結果にショックを受けたという。「この研究は、今まで手掛けたものの中でも最も気の滅入るものの一つです」と彼女は語る。「ゾッとしてしまいました。研究をしていく中で、疑念というか直感がわくものですが、黒人を類人猿と結びつける傾向がこんなにも強いということは受けとめ難いことでした」

*ジム・クロウ法は、1876年から1964年にかけて存在した米国南部の州法で、黒人の一般施設利用を制限した法律を総称していう。

Not Yet Human: Implicit Knowledge, Historical Dehumanization and Contemporary Consequences(人間未満:暗黙知、非人間化の歴史、そして現代への影響)」と題された研究レポートは、スタンフォード大学、ペンシルバニア州立大学、カリフォルニア大学バークレー校の心理学者らによる6年にわたる共同研究の集大成である。

サブリミナル実験に参加した被験者のほとんどは、白人の男子学生だ。実験は、彼らに黒人男性あるいは白人男性の顔をスクリーン上でほんの一瞬見せた後、ぼやけた類人猿のスケッチを見せて、それが何か識別させるというもの。黒人男性の顔のフラッシュを先行して見せられた場合、白人男性のそれを見せられた場合に比べ、被験者はずっと早くそのスケッチが類人猿のものであることを識別したという。

次セクションで少し詳しく説明するが、米国ではかつて黒人を類人猿になぞらえ、黒人差別を正当化していたのだが、被験者たちはこの黒人ー類人猿アソシエーションを知らない。にもかかわらず、被験者たちの潜在意識の中にはこのアソシエーションが存在していることが、同実験から判明したわけである。

研究班はアジア人等、非白人グループについても同様の実験を行っているが、類人猿とのアソシエーションは見られなかったそうである。しかしながら、米国では、黒人だけに限らず、他の民族グループも白人により非人間化され動物になぞらえられ、抑圧されてきた歴史があることを研究班は強調している。

「人種差別に対する広範囲にわたる反対にもかかわらず、偏見は生き続けているのです」とエバーハートは言う。「黒人はいまだに人間として認められていないのです。この国では、我々は今でも類人猿と同列に見られているのです。このようなアソシエーションは、警官が黒人容疑者を殴ることを許容することにつながります。そして、まだまだ我々の知らないところでもいろんな影響が出ていることでしょう」


歴史的背景

米国で、科学的人種差別が推進されたのは、19世紀半ば、ジョサイア・C・ノットとジョージ・ロビンズ・グリドンが共同執筆した『Types of Mankind』が出版されてからである。本書のなかでは、「ニグロ」(黒人を意味する差別語)は「ギリシャ人」とチンパンジーの間に位置づけられるという印象を与える、誤解を招くようなイラストが使われている。

「こんな歴史を持つこの国で、我々が、今でも深刻な人種的不平等ーーそして、それは人々の潜在意識の中にこのようなアソシエーションを注ぎ込み植え付けてしまうーーと対峙している現実を見るにつけ、いったいどれだけ暗い歴史が完全に葬り去られたのかはかりかねます」とエバーハートは語る。

現在、アメリカの主流文化で、黒人をこのようにグロテスクに描写することはほとんどない。しかしながら、エバーハートは、黒人が白人よりも進化の度合いが低いといった見方を補強するのに科学教育も一役かっていると見ている。

例えば、Time-Life Booksが1970年に出版した書籍『Early Man』に掲載された象徴的イラスト「March of Progress(進歩の行進)」では、人類の進化の過程をチンパンジーから始まり白人で終わるものとして描いている。「進化の終点は白人だとする過去の名残なのです」と彼女は説明する。「故意にそうしたとは思いませんが、人々が人類の進化について学んだ時、アフリカ系はヨーロッパ系よりも類人猿により近いという考えを植え付けられてしまいます。文明人=白人といった考えを持つようになるのです」




社会的に承認される暴力

また、別の実験では115人の白人男子学生に類人猿を連想させる言葉(モンキー、チンプ、ゴリラ)あるいは大型の猫科動物を連想させる言葉(ライオン、タイガー、パンサー)のフラッシュを見せている。後者は前者同様暴力とアフリカを連想させるもので、コントロールとして使用された。

この後、被験者たちはテレビ番組『COPS』(勤務中の警官たちの活動を密着取材して伝えるドキュメンタリー)によく似たビデオクリップを二分間見せられる。ビデオには、数人の警察官が容疑者(人種は明らかにされていない)を乱暴に殴っている様子が描写されている。ビデオの最初には殴られている容疑者が誰であるのかを示す、白人男性あるいは黒人男性の顔写真が映し出される。この時、容疑者は家族にとり「愛情深い夫であり父」であるけれども、重い前科があり逮捕時ドラッグでハイになっていたという説明も付け加えられる。

ビデオ鑑賞の後、学生たちは警察官による殴打の正当性を評価した。容疑者が白人であった場合、類人猿と大型の猫科動物、どちらの動物を連想させる言葉のフラッシュを浴びても、その評価に違いはなかった。ところが、容疑者が黒人であった場合、類人猿を連想させる言葉のフラッシュをビデオに先行して浴びている場合、猫科動物の場合に比べ、殴打の正当性をより高く評価する傾向が見られた。

「これらの実験結果は、黒人ー類人猿アソシエーションの暗黙知が黒人容疑者に対する評価に大きな違いを生み出したことを示唆する」と研究レポートは結論づけている。また、このアソシエーションは「視覚認知や視覚的注意を変え、黒人容疑者に対する暴力をより是認する傾向を強める」ため、アフリカ系アメリカ人に破滅的な結果をもたらすと述べている。

例えば、同研究では米ローカル紙の一つ『Philadelphia Inquirer』が1979年ー1999年の20年間に掲載した数百のニュースを調べているが、極刑の有罪判決を受けた黒人は、同じく極刑判決を受けた白人に比べて「野蛮な」「けだもの」「凶暴な」「残酷な」「気の荒い」等、類人猿と関連性のある言葉で表現される頻度が4倍もあったという。また、「これらのニュースで、暗に類人猿であるかのように描写された者たちは、そうでない者たちに比べ、州政府により処刑されやすい傾向にあることも判明している。


「黒人≒類人猿」と本人が考えているというのではなく、無意識にそう捉えているというのは、差別される側にとって、かなり厳しい現実である。意識下ということは、本人もコントロールしにくい領域であるからだ。ソース記事は、このアソシエーションの暗黙知がどのように形成されていったのか、科学教育以外には触れていない。子供が生育する過程で、徐々に家庭や社会環境から吸収していくのだろうか?

この研究は、白人=差別する側、非白人=差別される側という考え方に基づいている。米国の歴史だけではなく、植民地時代等、世界史を顧みても、確かに白人たちはそれだけの所行をやって来た。しかし、アジア人や黒人等、非白人も差別されるばかりかというと、そうでもない。実際、他人種を蔑視したり、差別する側にまわることも多々ある。そういう意味で、非白人の被験者を使って同様の研究をやってみた場合、どういう結果が出るのか筆者は非常に興味を感じる。

ソース

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1件のコメント

[C718]

黒人=ゴリラでいいのでは
  • 2015-05-17
  • 匿名
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