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アヒルを救おうとして狂犬病の犬に噛み付いた男性

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[インド発] インドは都会であれ田舎であれ、野良犬であふれている。野良犬など、どこを探しても見かけなくなった日本とは大違いだ。インドの野犬の典型的な風貌というと、中型でスリムなボディ、薄い茶色の短毛、少々垂れ気味の耳、といったところだろうか。性格は大人しく、身の程をわきまえているのか、人を威嚇するようなこともない。なかにはとてもフレンドリーな個体もいる。

そんな野良犬たちを、インドの人々は追い払うでもなく、かといって構うでもなく、ごくあたりまえに自分たちの生活空間に受け入れている。しかし、以下のエピソードのように、時には人と犬とが死闘を繰り広げる場面もあるようである。


インド南部のケララ州、コラム郡にある小さな村、パカッカダヴの村人たちはここ数週間ほど、一匹の野良犬に恐れおののいていた。それもそのはず、犬は狂犬病に犯されていたのだ。狂犬病は、感染している犬に咬まれると人間にも伝染し、発病するとほぼ100%死に至る恐ろしい病気である。

それでも誰も犬を処分しようとしなかった。野放しになっていた犬は、ある時人家の庭に侵入し、そこで飼われていたアヒルを襲った。が、その時、アヒルを救おうとして犬に飛びかかった男がいた。アヒルの飼い主、パッパンさん(65)だ。

両者は溝に落ち込み格闘を続けたのだが、犬はパッパンさんの手にしっかり噛み付き離さず、一方、手を振りほどこうとしたパッパンさんは犬の喉に力いっぱい食いついた。終いには、犬の喉からは血が流れ出していた。さわぎを聞きつけて集まった村人たちは、パッパンさんを助け出し、犬を叩き殺した。

事件は去る12月12日に発生したのであるが、この後パッパンさんは地元の病院へ運ばれた。しかし、狂犬病に感染していることがわかり、現在ティルヴァナンタプーラム大学病院で治療を受けているという。(なお、襲われたアヒルが無事だったかどうかはソース記事には書かれておらず不明)


この事件を知って、筆者はインドの狂犬病について調べてみたのだが、『The Hindu』の記事(2002年5月6日付)によると、インドには推定2,500万頭の野犬がおり、人と犬が仲良く共存しているかに見えても、毎年350万件もの犬咬傷のケースが報告されているそうだ。また、同国では毎年、35,000人が狂犬病を発病し死亡しているが、その96%は犬に咬まれたのが原因だという。

人々を狂犬病から守るため、野犬をすべて殺処分にするべきだという意見も出ているが、中央政府の社会福祉省は、動物虐待禁止法を盾に野犬の殺処分を禁じている。このため、ムンバイ等の都市自治体は雌犬に避妊手術を施すことで対応しているそうである。(『The Times of India』の記事(2003年5月16日付)より)

というわけで、どうやらインドの野犬は現代版「生類哀れみの令」に守られているらしい。

ソース

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