[メキシコ発] 実生活で殺人を犯し、それを基に推理小説を書いていたポーランド人作家の事件を以前当ブログで取り上げたが、どうやらメキシコにも似たようなことをした作家の卵がいるらしい。彼の場合、本はまだ出版されておらず、原稿を執筆中だったようだが。
隣人から強い悪臭がすると苦情が出て、ホセ・ルイス・カルバ(40)のアパートにメキシコシティ市警が踏み込んだのは、10月8日のことだった。
そこで警察が発見したのは、電動ノコギリでバラバラにされた女性の死体だった。寝室のクロゼットには胴体が、冷蔵庫には片足と片腕が、そしてシリアルの箱には骨が入っていたという。また、鍋には片手と片足(足首から下)が煮込まれており、フライパンの中にはフライにされレモンが添えられた、人肉と思われる肉塊も入っていた。
事情聴取された際、カルバはホラー小説家と詩人を志している者だと警察に自己紹介しているが、部屋からは「人食いの本能」という題名のついた書きかけの原稿が見つかっている。カニバリズム、セックス、SMをテーマにしたものだという。
また、彼は米映画『羊たちの沈黙』で食人鬼を演じたイギリス人俳優、アンソニー・ホプキンスのファンだと告白してもいる。
殺された女性は、カルバが交際していたアレハンドラ・ガレアナさん(30)と見られているようだ。彼女は子供二人を抱えるシングルマザーで、薬局で販売員として働いていたのだが、去る10月5日、家族により失踪届けが警察に出されていた。
今回の事件をきっかけに、カルバには他の二人の女性についても殺人容疑が浮上している。一人は、今年4月にバラバラの他殺体で見つかった身元不明の売春婦、もう一人は、やはりシングルマザーで薬局に勤めていたベロニカ・マルティネスさん(当時31)だ。彼女も2004年にメキシコシティ郊外でバラバラ死体で発見されている。
テレビを見ていて、カルバの逮捕を知ったベロニカさんの母親は警察まで出向き、カルバは娘とも交際していたと言い、その証拠として、二人が一緒に写っている写真を刑事たちに見せている。
カルバの友人だというエドワルドさんとフディスさんは取材陣のインタビューに対し、「彼の人生の中で、一番大切だったものはのこぎりと本でしたね」と答えている。
また、カルバのアパートの数階下に住んでいた隣人、フェルミン・クルスさん(41)は、彼は「不機嫌そうに見える事があった」と述べ、「一度など、鼻先でドアをピシャリと閉められた」こともあったという。
警察に踏み込まれた時、カルバは逃げようとして車にはねられ、現在、病院で怪我の手当を受けている。警察は彼の容態が回復するのを待って、本格的な取り調べに入る予定だという。
彼は、上記の原稿の他に何本か書きためているようだが、ひょっとしたら、これを契機に彼の書いたものが注目されるようになるかもしれない。皮肉だ。
ソース
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2007年10月、メキシコで自称作家のホセ・ルイス・カルバという男の部屋に
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